ToolboxへのItemの追加
Windows Media Playerの利用
音声ファイルや画像ファイルを開いたり、DVDの再生を行うクラス型としてWindows Media Playerがあるが、これはToolboxに初めから用意されているものではない。ToolboxのItemとしてフォームに貼り付けて利用するためには、Toolboxに登録しておく必要がある。この登録は、以下のようにして行うことができる。
フォームアプリケーションを用意する。Toolbox内をマウスの右ボタンクリックで表示されるメニュから「Choose Items…」を選ぶ（図１）。
図１
表示された「Choose Toolbox Items」ダイアログウィンドウにおいて、「COM Components」ページの「Windows Media Player」を選んでチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックする（図２）。
図２
ToolboxにWindows Media Playerが表示されるようになる（図３）。
図３
フォームにToolboxからItemを図４のように貼り付ける。
図４
コードは、以下のように用意した。なお、Itemの貼り付け方、イベントハンドラーの用意の仕方などは、＜岡本安晴「大学生のための心理学VC++プログラミング入門」勁草書房＞の第１２章「フォーム・プログラミング」を参照されたい。
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#pragma
once
#include
<stdlib.h> // for system() function
namespace
SamplePrg {
using
namespace System;
using
namespace System::ComponentModel;
using
namespace System::Collections;
using
namespace System::Windows::Forms;
using namespace
System::Data;
using
namespace System::Drawing;
・
・
・
#pragma
endregion
private:
System::Void buttonClose_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
if
(system("taskkill /IM wmplayer.exe") != 0)
{
system("C:\\Windows\\System32\\taskkill.exe
/IM wmplayer.exe");
}
this->Close();
}
private:
System::Void buttonOpen_Click(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
openFileDialog1->ShowDialog();
axWindowsMediaPlayer1->openPlayer(openFileDialog1->FileName);
}
private:
System::Void MyForm_Load(System::Object^ sender, System::EventArgs^ e) {
axWindowsMediaPlayer1->Hide();
}
};
}
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上のプログラムを実行すると、図５のようにフォームが表示される。
図５
「Open」ボタンのクリックで、再生するファイル名を設定するダイアログウィンドウが表示される（図６）。
図６
図６のようにビデオのファイルを選ぶと、DVDが再生される。
上のプログラムを圧縮ファイルSamplePrg.zipとしてまとめた。ファイル名SamplePrg.zipをクリックしてダウンロード解凍すれば、Visual Studio 2015で開くことができる。