１変量統計量の計算
テキストファイル入出力
テキストファイル型データを読み込み１変量統計量を算出するプログラムcalcStat1Var.exeは、ファイル名calcStat1Var.exeをクリックしてダウンロード・実行できる。プログラムのソースファイルなどは圧縮ファイルPrgStat1Var.zipにまとめたので、ファイル名PrgStat1Var.zipをクリックしてダウンロードできる。ダウンロードしたファイルは、マウスの右ボタンクリックで表示されるメニュから「解凍」あるいは「展開」を選んで解凍すれば、Visual C++などで開くことができる。
プログラムを実行すると図１のようなコンソール・ウィンドウが表示される。
図１ コンソール・ウィンドウ
「Input data file = 」と入力データファイルの名前の設定が求められるので、ファイル名を設定する。ファイルは、プログラムのソースファイルなどと同じフォルダにあるときはファイル名の先頭に「..\」を付ける。C++Builderで開いているプログラムの実行時のカレント・ディレクトリは、ソースファイルなどの置かれているディレクトリ（フォルダ）の下のディレクトリDebugになっているので、「..\」を付けてカレントディレクトリDebugの上のディレクトリであることを示す。入力データファイル名を設定してEnterキーを押すと、「Output file = 」と計算結果などの出力先のファイル名の設定が求められる。これも、カレントディレクトリDebugの上のディレクトリに出力するときは、「..\」をファイル名の前に付ける。出力はテキストファイルとして書き出されるので、拡張子は「.txt」にしておく。
入力データファイルは、テキストファイルとして図２のような形式で用意する。
図２ 入力データファイル
入力データは、スラッシュ「/」で始まる行までは読み飛ばされる。データは、スラッシュで始まる行に続けて、各行に１つずつ書く。データの終了は、同じくスラッシュで始める行で示す。
データの読み込みは、テキストファイルから１行単位で読み込むためのクラス型RdTxtLnが、ヘッダーファイルmyLib.hに用意されていて、そのメンバー関数readlineによって行われている。詳しくは、圧縮ファイルPrgStat1Var.zipにソースファイルが含まれているので、それらを参照されたい。
図２のファイルを入力データとした場合の、出力ファイルの内容は図３のようになる。
図３ 出力ファイル例
これらの1変量統計量（平均値、分散、SD、不偏分散）については、統計学の本
岡本安晴「データ分析のための統計学入門」、2009、おうふう
などを参照されたい。