系列のシャフリング
心理測定関数を求める二重上下法では、２系列の各試行をランダムに実行する必要がある。このため、２つの文字AとBからなる系列をランダムに並べ替えるシャフリングのプログラムを作成した。リスト１に示すプログラムは、BL個の文字AとBL個の文字BからなるブロックをNS個繋いだ文字列をシャフリングするものである。このBL×２×NS個のシャフリングされた系列をNSer系列作成し、画面に表示さるとともに、ファイルに書き出す。
リスト１ シャフリングのプログラム例
import numpy
fout_nm = input('Output file name = ')
fout = open(fout_nm,
'w')
BL = int(input('Block
length = '))
NS = int(input('Number
of brock sets = '))
NSer = int(input('Number
of series = '))
a = ['A'] * BL + ['B'] * BL
for s in range(NSer):
print()
fout.write('\n')
for i
in range(NS):
numpy.random.shuffle(a)
for
j in a:
print(j, end = '')
fout.write(j)
print()
fout.write('\n')
fout.close()
リスト１の実行例を図１に示す。実行すると、まず出力ファイル名の設定が求められる。シャフリングした文字列は、ディスプレイにも表示されるとともに、この出力ファイルにもテキストとして書き出される。
図１
次に、各文字の個数がブロック長として設定される。図１の場合、５が設定されているので、各文字5個、AAAAABBBBB、が１つのセットとなり、このセットをシャフリングしたものがブロックセットの数として設定した個数、図１では７、連結したものが出力される。これが、系列数として指定した数だけ作成される。図１では、５系列が指定されている。
各文字の個数、ブロック長、を大きくとると、同じ文字が長く続きやすくなる。例えば、ブロック長として30を設定すると、図２のようになる。
図２
逆に短く、例えば１を設定すると、同じ文字が長く続くことは避けられる（図３）。
図３