２項分布
2項分布（binomial distribution）
のグラフを描くプログラムと、累積確率
および 
を求めるプログラムを作成した。
２項分布のグラフを描くプログラムは実行形式のファイルDrawBinDistriGraph.exe、およびソースコードファイルなどをまとめた圧縮ファイルDrawBinDistriGraph.zipを用意した。実行形式のファイルは.NET Framework 3.5 対応であり、プログラムファイル名DrawBinDistriGraph.exeをクリックしてダウンロード・実行することができる。圧縮ファイルは圧縮ファイル名DrawBinDistriGraph.zipをクリックしてダウンロードすることができる。ダウンロードした圧縮ファイルは、マウスの右ボタンクリックで表示されるメニュから「解凍」あるいは「展開」を選んで解凍すれば、Visual C++2008などで開くことができる。
２項分布は次のコード
double *
probs;
probs = new
double[n+1];
for (int i = 0; i <= n; i++)
probs[i] = Combi(n, i) * Math::Pow(p, i)
* Math::Pow(1.0 - p, n - i);
によって求めている。２項係数を与える関数Combi(n, i)は次のように定義されている。
double
Combi( int n, int
y ){
double v = 1.0;
if ((1 <= y) && (y < n))
for (double i = y; i
>= 1.0; i -= 1.0) v *= (n + 1.0 - i) / i;
return v;
}
プログラムを実行すると図１のフォームが表示される。
図１
ｎ（
におけるN）の値と確率pの値を設定してDrawボタンをクリックすると、設定された値に対するグラフが図２のように描かれる。
図２
Saveボタンをクリックすれば、描かれたグラフをファイルに保存することができる。nとpの値を設定し直してDrawボタンをクリックすると再設定された値に対応するグラフが描かれる。
２項分布の累積確率を求めるプログラムは実行形式のファイルCalcCumBinPQ.exe、およびソースコードファイルなどをまとめた圧縮ファイルCalcCumBinPQ.zipを用意した。Visual Studio Express 2013 for Windows DesktopがインストールされているPCであれあｂ、プログラムファイル名CalcCumBinPQ.exeをクリックしてダウンロード・実行することができる。圧縮ファイルは圧縮ファイル名CalcCumBinPQ.zipをクリックしてダウンロードすることができる。ダウンロードした圧縮ファイルは、マウスの右ボタンクリックで表示されるメニュから「解凍」あるいは「展開」を選んで解凍すれば、Visual Studio Express 2013 for Windows Desktopなどで開くことができる。
プログラムを実行すると図３のフォームが表示される。
図３
p、nとxに適当な値を設定してCalcボタンをクリックすると、累積確率
および 
が求められてRichTextBox内に表示される（図４）。
図４
p、nとxに他の値を設定してCalcボタンをクリックすると、再設定された値に対する累積確率が算出されてRichTextBox内に追加表示される（図５）。
図５
RichTextBox内のテキストは、Copyボタンをクリックするとクリップボードにコピーされる。クリップボードにコピーされたテキストは適当なエディタなどに貼り付けて見ることができる。
２項分布とそれを用いた２項検定については、＜岡本安晴「データ分析のための統計学入門：統計学の考え方」おうふう＞の「E２節 ２項分布」Pp.209－211、「3.1節 検定の考え方：２項検定（帰無仮説と対立仮説）」Pp.56－64 で説明している。