見える／見えない？
チャブリス・シモンズ「錯覚の科学」文芸春秋、2011（C. Chabris & D. Simons (2010). The Invisible Gorilla and other ways our intuitions deceive us.）のPp. 30-31にあるプログラムの説明に基づいてプログラムMissingObject.exeを作成した。このプログラム名MissingObject.exeをクリックして実行すると図１のフォームが表示される。
図１
画面左上の「Start」ボタンのクリックで文字がランダムに動き出す（図２）。
図２
このランダムな運動の間にAからEまでの黄色の文字が緑色のウィンドウの左右の端に何回ぶつかるか数えるのが課題である。図２の時点では、文字Eがウィンドウの右端にぶつかっている。
しばらくすると文字の動きが止まる。「Start」ボタンのクリックからこの時点までの間に赤い十字が画面中央を下から上に動くのに気が付いたかどうかを調べるのがこのデモンストレーション実験の目的である。赤い十字は図３に示されているようにはっきりと提示されている。
図３
気が付かない人がいるかどうか調べてみると面白いと思う。
プログラムはVisual C++ 2008/CLRで作成した。ソースコードファイルなどは圧縮ファイルMissingObject.zipとして用意した。圧縮ファイル名MissingObject.zipをクリックしてダウンロードすることができる。ダウンロードした圧縮ファイルは、マウスの右ボタンでクリックして提示されるメニュから「展開」あるいは「解凍」を選んで解凍することができる。解凍したファイルはVisual C++2008で開くことができる。
Visual C++の入門書として＜岡本安晴「大学生のための心理学VC++プログラミング入門」勁草書房＞を用意した。